Akasaka Gourmet

キューブグループの社員が
赤坂周辺のグルメを勝手に採点!

農家のつぶやき

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こんにちは、赤坂の公安9課、ミス撲滅部署のバトーことディレクターGです。
今回の赤坂グルメブログは小職が担当します。
そういえば、アニメ「攻殻機動隊」がハリウッドで実写化されると
発表されたとき、巷では、バトー役=スティーブン・セガールって
言われてたな・・・


閑話休題。
毎日猛烈な暑さが続く中、流石の小職も食が進まず小食に・・・
下がった生体機能を取り戻すべく、ド定番「温野菜」へ。グツグツと
煮え立つ出汁の中で「旨み」という生命を吹き込まれたお肉と野菜で
生体機能も再沸騰!
人間やはり野菜をとらにゃ。おいしい野菜に感謝!
そしておいしい野菜をつくってくれた農家に感謝!!
というわけで、今回は社会の「脳化」について考えてみたいと思います。


「バカの壁」などの著作で有名な養老 孟司氏は、生活の中で脳の中の
部分が肥大した社会を、「脳化社会」とか「都市社会」と呼んでいる。
何故、脳化が進んだ社会が都市社会なのか?
一応、世間的には都市に分類される赤坂にオフィスを構える弊社。
しかし、そこに働く有象無象共には「脳化社会の中心で働いている」
という自覚はない(ように見える)。
脳化社会とはバーチャルな社会である。赤坂の何がバーチャルか?
例えば、このブログのテーマ「ランチ」、ブログを読んでいて
「今日は、氷川神社の境内で野草を取って食べました!」とか
「アメリカ大使館横の坂でタヌキを捕獲!今日はタヌキ汁だ、
テンション上るぅ~」なんて記事はないだろう。
あっても困るが・・・
実際はどうか?皆お店へ行くのである。お店でオーダーし、
お店が供したものを食し、対価を払う。対価?お金だ。
これがバーチャル、脳化社会の象徴だ。
もともとお金自体に価値はない。特に紙幣に至ってはただの紙切れだ
(有価証券も同じ)。お金とは「信用」を具現化した記号に過ぎない。
「日本国が発行した信用」が円、「米国が発行した信用」がドル。
そして「信用」には形がないから「お金」として扱いやすくしているわけだ。
それ自体に具体的な価値はない。正にバーチャルだ(その反対に捕獲された
タヌキは良質なタンパク源、栄養源としてそれ自体価値を持つ。誰が捌いて
料理するんだって話だが・・・)。
よく、株取引・投資のことを「マネーゲーム」と言っているが、
言い得て妙でそれは正に「信用」をコマにして行うゲームなのだ。
ニンテンドーDSとなんら変わらない。違いはそこで使われているコマを
国家がオーソライズしているか否かぐらいだ。


電車は時刻通りに着き、コンビニには常に消費期限内の商品が並ぶ。
飛び抜けたロクデナシもいなければ、飛び抜けた天才もいない。
脳化社会における「効率化」の果てに、あらゆるものごとの規格化、均質化
が進んでいき、人間の「感覚」はその意味を希薄にして行く。
 
攻殻機動隊テレビシリーズで、主人公草薙素子のセリフに次のようなものがある。
「同じ規格品で構成されたシステムはどこかに致命的な欠陥を持つことになるわ。
組織も人間も同じ。特殊化の果てにあるのは緩やかな死…。それだけよ。」
まさにそのとおりである。画一化されたシステム、差異のない生命、それは緩やかな
死へと向かう。
効率化や面倒な作業をしなくて済むシステムを手に入れるのと引き換えに、
失ってゆくものもある。我々はそのことを忘れてはいないだろうか?

編集後記:
攻殻機動隊の原作者、士郎正宗は漫画の連載にあたり「GHOST IN THE SHELL」を
メインタイトルにすることを希望したが、編集者の意見で「攻殻機動隊」に
なったらしい。
因みに「GHOST IN THE SHELL」はアーサー・ケストラー著の
『The Ghost in the Machine(機械の中の幽霊)』にインスパイアされた
ものであり、タイトルだけではなく、同書に扱われている概念も作品に大きな
影響を与えていると言われている。
また、小職はレイヤーボブの女性に弱いのだが、これは攻殻機動隊の主人公、
草薙素子に強い影響を受けている。
らしい・・・

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